人生とは、人生以外のことを夢中で考えているときにあるんだよ

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私に贈る言葉

人生とは、人生以外のことを夢中で考えているときにあるんだよ。
“Life is what happens to you while you’re busy making other plans.”

ジョン・レノン(ミュージシャン)

いつ、どんな場面で発言されたか

この言葉は、1980年に発表されたジョン・レノンのアルバム『ダブル・ファンタジー』に収録された楽曲「ビューティフル・ボーイ(Beautiful Boy (Darling Boy))」の歌詞の一節として世に送り出されました。

この曲は、1975年に生まれた次男ショーン・レノンに捧げられたものです。ジョン・レノンは1975年から約5年間、音楽活動を休止し、ショーンの子育てに専念する「主夫」としての生活を送っていました。世界的なロックスターが、おむつを替え、離乳食をつくり、息子の寝顔を見つめる――そんな日々のなかで紡がれたのが、この温かな言葉です。

皮肉にもこのアルバムが発表されたわずか3週間後の1980年12月8日、ジョン・レノンはニューヨークの自宅前で凶弾に倒れ、40歳でこの世を去りました。子育てという「ありふれた日常」のなかに人生の本質を見出したこの言葉は、彼の遺した最後のメッセージのひとつとなったのです。

言葉の意味

私たちはつい、「もっと成功したら」「あの目標を達成したら」「将来こうなれたら」と、まだ訪れていない未来に心を奪われがちです。あるいは、過ぎ去った過去の後悔にとらわれてしまうこともあるでしょう。

ジョン・レノンがこの言葉で伝えようとしたのは、「計画を立てたり、夢を追いかけたりしている”まさにその瞬間”こそが、実は人生そのものなんだ」ということです。幸せは「いつか」の先にあるのではなく、今この瞬間の中にすでにある。朝のコーヒーの香り、子どもの笑い声、友人との何気ない会話――そうした「目的地」ではなく「道のり」のなかにこそ、人生の豊かさは宿っているのだと、この言葉は教えてくれます。

世界中の頂点に立ったロックスターが、5年間の育児生活のなかでたどり着いたこの境地は、地位や名声、富では手に入らない「本当の幸せ」とは何かを、静かに、しかし力強く物語っています。

私に贈るメッセージ

毎日忙しく過ごしていると、つい「今は頑張る時期だから」「落ち着いたらゆっくりしよう」と、幸せを先送りにしてしまうことがあります。でも、ジョン・レノンの言葉が思い出させてくれるように、私たちが「いつか」を待っているその間にも、人生は静かに流れ続けています。

今日という日は、二度と戻らない一日です。完璧な瞬間を待つ必要はありません。今、目の前にある小さな喜びに気づくこと。それだけで、日常は少しだけ色鮮やかに変わるはずです。

ジョン・レノンが息子の寝顔を見つめながらこの歌を書いたように、あなたの人生も、「今ここ」にある何気ない瞬間の積み重ねでできています。どうか、その一瞬一瞬を大切に味わってください。

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